誰かがくしゃみをすると、”Bless you!”と声をかけるやつ、英語でありますよね。
あれのフランス語もありました。
授業中にくしゃみをしたときに、初めて言われて、ああ!あれか、となりました。
くしゃみを2回目3回目と立て続けにしたとき言い方が変わるらしくて、
先生が誰かがくしゃみしたタイミングで解説してくれました。
黒板には2つしか書いてないけど…
1回目のくしゃみ→ À tes souhaits ! (アテスエ!)/ À vos souhaits ! (アヴォスエ!)
2パターン?と思われたかもですが、2人称が2つあるのが理由です。
フランス語のYouは、初対面の人や目上の人に対してだと vous (ヴ)を使います。
親しくなるとtu(テュ)。
Vous で会話することを vouvoyer(ヴヴォワイエ)、
Tu で会話することを tutoyer(テュトワイエ)といいます。
とはいっても、日本みたいに年上の人や目上の人だったらずっと敬語を使い続ける感覚よりは軽い…気がしてます。
最初はVousで話すけど、割と日本よりもすぐにtutoyerで話していい?という感じになります。
語学学校の先生にも、刺繍学校の先生にも、ホストファミリーにも、私はいつも初めましてが済んだらtutoyerで話していました。
外国人だから細かいとこはスルーされてる部分もちょっとあるかもしれないけど。
例えば私たちが日本語を勉強してる人と話す時に、敬語じゃなくても別に気にしてないような感覚で。の、可能性はありますネ。
でもすごく年が離れていても名前は呼び捨てするし、tuで話せるし、
日本語の時よりすごくリラックスして話せるので仲良くなりやすかったです。
私は特に、日本語の時になかなか敬語を崩せないタイプで、
しかも敬語使ってると、心も畏まってしまって目上の人と仲良くなるのが下手です。
相手が年下の場合でも、自分が何か教わる立場の時は敬語になります。
誰と話すときも敬語使わずにすぐに仲良くなれちゃうタイプの子っていますよね。
小さい頃からちょっと羨ましかったです。笑
失礼になるかならないか、キャラクターの部分が大きいのかな、とも思います。
そんな自分の性格のこともあり、フランス語を話すことで、
精神的に開放されて畏まらずに親しくなれる点は居心地よかったです。
でもそれも、私がまだ学習途中でフランス語を自分の言葉として獲得しきっていないから…という見方もできます。(^-^;)
かなり脱線してしまいましたが、くしゃみの話に戻りましょう!
このように、2人称にtuとvousがあるのが、
À tes souhaits ! (アテスエ!)/ À vos souhaits ! (アヴォスエ!)
この2つになる理由です。
でもvousの方で言うシチュエーションを私はまだ実際に見たことありません。
souhait (スエ)は願い、望みという意味。
「望みがかないますように!」と声をかけてます。
言われたら、Merci ! ありがとう!と返します。(^-^)
フィガロ紙によると、14世紀の中頃、ペストが大流行したときに生まれた習慣だそうです。
くしゃみはペストの初期症状のひとつと考えられていたため、この表現には「健康でいてほしい」という願いが込められていたそうです。
くしゃみをした人に直ちに祝福を、ということですぐに言ってあげるんですね。
2回目のくしゃみ→À tes amours !(アテザムー!) / À vos amours ! (アヴォザムー!)
amoursは愛、愛情といった意味です。
(名古屋の人にしか分からないかもしれませんが、アムールドゥショコラのアムールですね。毎年JR高島屋でやっているバレンタインのイベントです。)
「あなたの愛に!」という感じでしょうか。
3回目のくしゃみ→Et que les tiennes durent toujours !
「あなたの健康がずっと続きますように」っていう感じかなあ?
3回目はいろいろ出てくるから結構地域や人によって違うっぽい。
先生も黒板に書いてないしね。
私が語学学校に通ったのは9月~11月の3か月間だったのですが、
どんどん冷えていく時期でした。
Il fait froid aujourd’hui… 今日寒い…が皆毎日口癖。
南米から来ている子たちは特にグルグルにマフラー巻いて手袋して凍えていました。
1年中暑いから寒いの慣れてないの、とコロンビア人の子は言っていました。
そのうち毎日体調が悪そうになっていって、
学校も休みがちになったりしてかわいそうでした。
そうえば、私が喉が痛くなった時は蜂蜜飲むのがいいよ!ってホストファミリーに言われたかな。
そのまま!?って思ったけど、郷に入っては郷に従えの精神で蜂蜜すごい飲んだ記憶。
まあ、蜂蜜と大根おろし飲む、とかは日本でもありますけどね!
心の中でgingembre(生姜)食べたい…ってなってた。
ちなみにフランスだと生姜は”精をつける”のイメージがすごく強いらしい。(^-^;)
フランス人の男性と、風邪をひいたとき日本では生姜という話をしたとき、
すごい嬉しそうにそのことを教えてくれたので、(小学生の男子のよう)
その後、生姜の話は極力心の中で済ませるようになりました。
今日はくしゃみのおまじないと風邪の話。
季節の変わり目、体調に気を付けましょう!
A bientôt !