最初のクラスメイト、スウェーデン人のダグラス。
Je suis Suédois.
ジュ スィ スエドワ と自己紹介してくれましたが
再びアルマーニュってどこ?現象、スウェドワ??スイス?となる私。
スウェーデンはフランス語でSuède (スエーd)、
スウェーデン人はSuédois(e) (スエドワ/スエドワーズ)といいます。
25歳で腕に大きなライオンのタトゥーが入った男の子でした。
フランス人の彼女がいて、彼女がルーアンに住んでいるため勉強しに来たそう。
最初に授業でペアになった時に、「まじで勉強が嫌いなんだよね…」と。
勉強するのが嫌いすぎて高校を卒業後はすぐ工場で働いていたそう。
フランス語ももはややる気ゼロ、といった具合で、
ず~っと英語でしゃべるし、彼のフランス語は正直あまり記憶にない。笑
どうして英語がそんなに上手なの?と聞くと、
「スウェーデンは映画を見るにも全部英語だから、英語が分からないと何も楽しめない。だから自然にできるようになったよ」と話してくれました。
割と日本以外どの国も英語はまずできて当たり前、という印象を受けます。
生徒たちは勉強中のフランス語を使うこともありますが、
授業外で会話するとき大抵英語で話し、どんどん仲良くなっていきます。
なんとなく、アジア人、特に日本人は固まってしまう傾向がありました。
私もやっぱり日本語で話せる相手がいるのは安心するしリラックスできるのでそのうちの一人。
英語ができないと仕事するにしても、基本的に同じ土俵に立てないよなあ…と滞在中はよく思ったものです。
でも大学で受けた、絶滅しそうな世界の言語についての授業のことも少し思い出しました。
先生が「日本人は英語ができないとよく言いますが、でも母国語だけで生活できるということは豊かだということ、
外国語を覚えなくても生活できるというのはすごくありがたいことなんだよ。」と話してくれて、
あ、なるほどな~そうとも考えられるな~と思ったことがあります。
仕事をするために他国の言葉が必要で、何代も他国の言葉を使って生活をしているうちに失われていく少数民族の言葉。
それを保存すべく高齢のネイティブスピーカーから言葉の聞き取りをしてまとめる活動をしている人達のビデオを見た時のことが蘇りました。
ダグラスは滅多にフランス語を使わないので、彼と話す時は逆に英語の練習に。(^-^;)
先生にはよくフランス語を話してー!と注意されていました。
北欧の人は皆すごく綺麗だよね、と言うと(私は北欧系がすごくタイプだった)
「でもみーんな金髪で青い目で白い肌だから、つまらないんだよね。フランスみたいにいろんな人種がいて、カーリーだったり黒髪だったり、そういう個性のある女の子に惹かれる。」
と話してくれました。
なるほどー…全員が美人でも、それだと逆に全員がつまらなくなってしまうのか…
と、ちょっと衝撃で面白かったです。
学生の頃、皆同じ茶色い髪のセミロングで茶色のライダース着てたり、森ガールが流行ったりして、
写真を見ると全員一緒に見える現象とかあったなあ、とふと思い出す。
年齢が近かったこともあり、授業中もそんなおしゃべりをよくしていました。
フランス人の彼女との写真を見せてくれたのですが、
明るい茶色のカーリーヘアで、フランスの雰囲気もあるけど、ちょっとエキゾチックな顔つきの綺麗な子。
今の話を聞いた後だと、ダグラスが惹かれるのがよりわかる~と思いました。
でもインスタで、最近彼女が変わっていることに気づく!
今度は黒髪のエスニックな雰囲気…。
あんなにラブラブだったのに、いろいろあるよね…(;_;)と思いつつも好みの方向はやっぱり同じなんだな…とか余計ことを考えてしまいました。笑
言語もそうだしルックスもだけど、いろんな種類があるから面白いのだよね。
皆が英語喋れたら、意思疎通が簡単で便利な世界になる。
でもそれぞれの民族の固有の言葉が存在しない世界なんてちっとも面白くない。
そして美の基準は様々。
そういえば、フランス人が「人は自分と違うものに惹かれる。」と言ってた。
半分アラブ系が入ったフランス人の友達は、ロシアでめっちゃモテるらしい。
で、彼自身はアジア系が好きだそうな。
(日本人の友達との間で、たまにいるやたらアジア好きなフランス人のことをアジ専と呼んでいたことがあります…笑)
ダグラスの話に戻るけど、勉強が嫌すぎて次第に学校に来なくなってしまった。(T_T)
たまに会うときに、最近さぼってるの知ってるよ!とちゃかすとニヤッとしてくれました。
でもそんなダグラスのおかげで覚えたフランス語もあります。
レモンちゃんとマキシムと遊ぶ時に、一緒にどうと誘うと「Pourquoi pas !」と言ってくれました。
pourquoi は なぜ?どうして?というときに使う言葉
pas は 否定する時の言葉
一瞬いいのか悪いのかわからなかったけど、
あ~英語の「Why not!」と同じ感じか…と。
たまにそういう言葉あります。
例えば、たまに、という言葉も
仏 de temps en temps
英 from time to time
みたいな。それぞれ同じ意味の単語がならんでるんです。
個人的にこういうのがパズルみたいで、すごく面白かったです。
ちなみにエスニックな女子がタイプのダグラスの好きな料理はタイ料理でした。(^-^)
写真がなかったので、最後にこれを…
体のパーツのフランス語を勉強した時に皆で書いた人間…
Monstre(怪物)が生まれちゃった…とクラスで大爆笑。
美の基準は様々…?
A bientôt !